戸建て住宅について

個性のライフスタイル

人に個性がある様に、その集まりであるの家族にもやはり個性があります。
当然、それぞれ家族の住まい方にも個性に基づいたライフスタイルがあり、どんな家でも多かれ少なかれライフスタイルが家に表れています。
しかし、多くの場合、家そのものにより理想のライフスタイルを制限されていたり奪われていたりいます。
本来の理想とする生活と、未来の夢を探求し続けることの重要性を建主と共に考え、なおかつそれを表現できる設計士が、いかに少なく貴重な存在かがわかります。


アイデンティティの重要性

人が自分の存在を服装や話し方などで主張する様に、家はその住まう家族を主張するのが本来だと考えます。
しかし、多くの家は工務店やハウスメーカーにより建てられ画一的です。
表現しないのが主張だという考えならまだ救われますが、それらの多くは無意味な表現がされています。
家にもアイデンティティは必要です。
「自分の家はこうだ。そして、このように住んでいるんだ。」と言える事は、家族にとって、特に子供にとってのアイデンティティの形成に重要な役割を果たします。
そして、その空間は子供の感性の発展を大きく左右するでしょう。


キレイ=美しい?

玄関ドアはこれ、出窓はこれ、ドーマーはこれを選んで... というのは、ただ単に見た目だけを考え、少々キレイに仕上げたに過ぎません。
キレイなものはいずれ汚れたり、壊れたりと、当然ですが汚くなっていきます。
しかし、美しいものはそうではない様に思えます。
美しいものは例え少々年季がはいっても、やはり美しく感じられる様です。


私達の住宅設計の進め方

私達は単にリビング何畳、寝室何畳、子供室何畳というような方法では空間構成をいたしません。
家は物理的にも人間関係においても、いろいろな面で住む人を支えていく必要があります。
私達は、建主がどの様なライフスタイルを送りたいのか、どの様な人生を送りたいのかを聞きます。


思い出の演出のために

これから住まう住宅の中で、色々な思い出が生まれ、住宅はその背景となり一部となります。
当然、皆さんの多くの思い出の背景にも家があるはずです。
その色や音、風の匂いや、窓からの光を覚えているでしょうか?
全ての人は心の奥底に、原風景として自分にとっての理想的な空間のイメージを持っています。
しかし、それは、普段認識されることなく、形のないものになっています。
そして、私達にも直接、建主の原風景を見ることはできません。
原風景や理想は、それぞれの人の内側の普段イメージされないところに形なく潜んでいます。
それはただのイメージにすぎないのかもしれませんが、我々が設計を進めるにあたり、非常に
重要なエッセンスとなります。
そのためにも、そのイメージでしかないものを、私達とのやり取りのなかで、いっしょに形にしていかなければなりません。
この作業は人によっては困惑される方もいらっしゃいますが、多くの方は楽しんでされている様です。